2007年05月30日

見えない語学

教師のストも落ち着き、ようやく通常通りの登校になった四男。でも今度、先生の都合による授業のキャンセルが相次ぐ毎日。帰宅時間が早くなる。それに比べて三男は、通常の授業なしで登校もせず。大学の資格試験の予定だけが続いている。今日も午前中、フランス語の試験。本番だった、、、

同じフランス語でも、今日の試験はインタビュー。朝10時開始で1人15分ずつ。

筆記と違い話す内容も2部構成。前半は、自己紹介と個人的な質問に集中。後半は、事前に作成したレポートについての質問に答える内容だったそうだ。このフランス語の試験。三男にとっては大きな試練であったのは違いない。

過去2年ほど、フランス語の授業放棄をしたツケがこんな時に回ってきた三男。それを実感しながら受験する。それまではバッチリだったフランス語を、突然放棄した三男。先生との相性の悪さが理由だった。

その空白を埋めるべく、今さらジタバタしても始まらない。が、それでもやらないよりやった方がいいに決まっている。

大体、試験にパスしなかったら、大学入学資格試験の証明書も手にできぬ。大学入学にも大きく影響するのはわかっている。語学は積み重ね。試験前のドタバタだけでは、そう簡単には追いつかぬ。

わかっちゃいるけど、今は切羽詰った事情の三男。自分で作った穴は自分で埋めねばならぬ。実感した時から猛勉強。正攻法では、とても間に合わない。要所を何とかつなぎ合わせては試験に臨む。

この学校、フランス語は英語と同じ難度で時間数も同じ。英語ができるなら、フランス語もやれるはず。教師はいつもそう言うが、本人は。親や教師が気にするほど落ち込んではいないのもまた不思議。そりゃそうだ。落ちこんでなんかいられない。

教師は、すでにサジを投げていた。事実、本人、母親にも警告をした。今までの彼の状況を考えれば気持ちはわかる。イザという時のために、親には事前に予告したほどだ「三男が、合格するかどうかは自信はない」

それでも、そんなに落ちこんでは見えない本人。自分で作った穴埋めは自分でするしかないでしょう。やっているのかあきらめたのか、親や教師には判断できないほどだった。

英語と同じ、同じフランス語でもいくつか内容によって試験日が違う。今までの試験は、何とか乗り切り親や教師をビックリさせた。この場に及んで、運が大きく味方したのは。間違いない。そして今日、、、

口答試験で、学校外から専門の試験管が派遣されてくる。その隣には、学校のフランス語の先生が座っているが黙っている。試験官に誘導されながら、それに応えるべく口を開き始めた三男。ビックリしたのは、隣にただ座っているだけの学校の先生。

授業中、今まで一度も聞いたことが無かった三男のフランス語。質問に答えながらドンドン話し続いていく。三男のあまりの変身ぶり。かなりのショックを受けたフランス語の先生。試験管以外は話してはいけないルールを破り、思わず口を開いたそうだ。

「何で今まで黙っていたの。話せるじゃない!」

試験管と学校の先生をもっとビックリさせたことがある。三男が日本で生まれたこと。日本語が話せるのを始めて知っ手なおショック。そりゃ、日本人の母親と毎日、日本語だけで話していれば話せるようになるのは自然でしょう。

フランス語はとても難しいと、教師に言われ続け、そう信じていた教師自身。生徒が点数をとれないのは無理も無い。学年で300人近い生徒の中、三男一人だけに拘わってばかりいられない状況だ。

でも母親には何度も警告してきたが、試験に落ちるかどうかは本人次第。気に掛けてもらうだけでもありがたい。半ばあきらめの境地だった先生だ。

その先生が、イザ本番の今日。試験管の隣に座り、状況を見守っていた。
試験本番は、思わぬ展開で進められ。ショックを受けたのは先生だったようである。

それまでにフランス語の先生と面談があるたびにもらっていたアドバイス。英語には全く問題の無い三男。それができるのにフランス語に問題ができるわけが無いはずだ。やればできるのに、、、なぜやらぬ、、

それが先生との相性だ、、とは、告白できぬ辛さもあった。

授業中の先生と、面談中の先生とは全然違うと三男は言う。何せ思春期で正義感の強い三男だ。きっと彼の何かに触れたのかも知れぬ。本音は語らず、取り返しのつかない状況までずっといた。

何の手だても出来ない母親。やれるかどうかは本人のみが知っている。いつやったのか、どうやったのか。そして、必要な試験だけはなんとかやった。

おまけに出てきた日本語に、三男に語学の問題がないことを改めて思ったかもしれない先生。果たして三男の評価はどう出るか。その結果を待たずして、自宅に戻った三男だった。なるようになる。

三男のフランス語。学校のフランス語の授業時間数は英語と同じくらい時間を掛けている。語学には、かなり力を入れている学校だ。やればできる。ずっと言い続けられていた三男。それでも、ずっと何もやる気になれなかった彼。

問題が本人の能力なのか、ただやらないだけか。実際は判断できずにいた先生。母親にも判断できずにいたけれど、唯一つ、確かなことがあった。

「三男は、この学校が好き!」コレだけは間違いない事実。友達や先生にも恵まれていた。別に勉強が嫌いな彼ではない。ただ、自分なりに納得がいかないものには受け入れがたい。それを実行したのがフランス語の授業。

授業放棄すればするほど、自分の状況は悪くなる。それを実感しながら、途中で修正せず、行き着く所まで行き着いた。

卒業まじかの切羽詰った状況。そこまで追い詰められて、ようやくその気になった。今解決しないと大学に入れない。もう後ろに下がれない状況で、何をどうしたのか、どうなるか。母親にはまるで事情がわからなかった。


土壇場の短期間で、本気になった三男。今までの試験は結構うまくいった。たいていのことは可能になる可能性。また、余計な自信をつけたようだ。でもまだ、最後の難関が残っている。フランス語の最後の難問。コレができたら本物だが、まだ甘い。

そうなることに希望を託すが保証はない。にわか仕立ての勉強で、果たして通用するほど甘くはないはず。難度の一番高い問題で、ホントの実力が試される時。でも、いつもラッキーセブンの三男だ。もしかして、今までと同じように、運が味方してくれたなら、、、

かすかな望みを託してみるが、、、



言葉は、「話したい、、、」「話さなければ、、、」「話そう、、」と、本人がそう思わない限り出てこないもの。

今までめったに耳にしなかった三男のフランス語。最近は、気軽に話すようになった。彼の気持ちに大異変、、、あらためて気がついた。今までは、先生がいやで、フランス語が大嫌い!口にするのも嫌がっていた。その彼が、自分でやり出してから気持ちに変化。

何ていったって、嫌いだったフランス語。でも今は、以前に比べ理解できるようになった。それが一番大きな変化。彼の気持ちも動いてきた。

何事も理解できれば、好きになりやすい、、、
そのうち、嫌いなフランス語ではなくなるのかな、、、


長男は唇に吹き出物。病み上がりの後遺症の可能性。

今日の西瓜は、安価で大きめだったが甘みはイマイチ。選ぶ時には大きなリスクがあるが、夏の暑さには欠かせない代物だ。


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