16才の夏
朝早く、目が覚めたのが5時過ぎだ。まもなく起き出して来た四男。2人とも同じ時間帯。長男は、7時過ぎに起きてきた。朝10時過ぎ、時差ボケ防止にウオーキング。でも暑い〜なんて言ってはいられない、、、
ウオーキングから帰宅したのは1時間後。長男は、昼から車の運転練習。帰宅後は、抱えている仕事に取り掛かる。大学の試験のため、延期していた日本行きもそろそろかと思いきや、、なかなか時間が取れず。夜遅くまで頑張っている。
今日の夕食、子供達のリクエストで久しぶりのカレーライスをグツグツ煮込む。でも、子供達が大好きな福神漬けがないのでガッカリする。日本を発つ前に、コレだけは忘れないで、、と何度も念を押されていた福神漬け。
日本のスーパーで大袋を見つけ買い物篭へ入れていた。買出しに同行した四男。精算直前になにやらあわててチェックを開始。かごの中の食品の「中国製」を探している。で、その中に大袋の福神漬けを見つけ、あわてて商品棚に戻したらしい。
最近、問題になっている中国の加工食品。四男も気をつけていた。その後、他のスーパーで補足する時間がなくなった。ほぼあきらめつつも、フライト予定の前夜遅く、念のため福神漬けを忘れないようにとイスラエルの留守番組からのメールが入る。
この福神漬け、三男の大好物なのだ。福神漬けを食べるためにカレーが食べたい三男だ。母親が戻ったら、いよいよ食べれると期待した。が、結局その楽しみが無くなり、ガッカリしたなんてものじゃない。でも、無いものは無い、、とあきらめるが割り切れない。
何はともあれ、ほんとに久しぶりの家族5人、全員揃っての夕食だった。夏休み中は、家族それぞれの都合で、家族揃って移動ができず。イスラエル、日本の往復は、それぞれがバラバラで移動した。最終的に、日本に残ったのは四男と母親の2人だけ。
一人留守番だった長男。試験などでイスラエルに先に戻った次男と三男が合流。若者3人で、イスラエルで共同生活。それぞれの予定に加え、日常生活も役割分担をしたらしい。料理係の長男、片付け係の次男、洗濯係の三男。母親不在でも、生活管理もそれなりに維持できていたらしい。
車がないので、近くのスーパーで3人一緒の買出しだったそうだ。母親不在でも、そう心配も無くなった家の中。
離日直前まで、日本でアルバイトで汗を流していた四男。毎朝、8時半に家を出て5時半頃に帰宅した。週末の休みに息抜きをして、休み明けには自転車通勤を繰り返す。
四男本人の意志で始まった日本でのアルバイト。彼にとっては初めての体験。馴れない日本の社会で馴れない仕事。同世代の友達との付き合いと違い、仕事となると意識も違う。お金を頂く以上、一生懸命やらねばと、、、彼なりの誠実さを保ったらしい。
仕事を始めてから16歳になった四男。同じ職場で若者はいない。目上の人達に囲まれて、与えられた仕事をこなしたようだ。
何といっても今年の四男。新しいことにチャレンジしようと決心し実行した。日本で募集を見つけ応募した。雇ってもらった職場の雰囲気も、予想以上に温かったのも幸運だった。馴れない仕事も職場の人達に励まされ、その温かさがエネルギーとなったそうだ。
長い夏休みは、週末以外は仕事に追われる毎日だった四男。仕事始めの緊張感も、日ごとに和らぎ充実感。天気の日ばかりではなかったが、仕事となると気持ちが違う。やり遂げた後の達成感。
離日2日前が最後の仕事。無事やり終えた後、帰宅時の四男は満面の笑み。昼食時、社長に招かれレストランでステーキをご馳走になったそうだ。思いがけないおもてなしに感激した四男。彼なりに誠意を尽くしてやり遂げた仕事を、誰かに認めてもらった気がしたそうだ。
よほど嬉しかったのだろう。
我が家の今年の夏休み。家族それぞれの予定が合わず。日本往復もそれぞれ別行動。最終的に、最後まで日本に残った四男と私。イスラエルに先に戻った次男と三男。長男だけは、試験と仕事で日本行きが延びた。
毎日の仕事をやり終えて、帰宅時の四男。疲れも見せず笑顔だったのは救われた。二人で夕食後、時々近くのファミリーレストランに出かけた。お替り自由のドリンクバーを注文し、2人で時間を忘れ話したものだ。気がつくと、夜中の12時近くもよくあった。
日本で16歳になった四男と2人だけ。こんなによく話したのも初めてだった。無口ではない四男も、4人兄弟と一緒では話す機会も4分の一。今年はほんとに良く話してくれて、意外な彼の一面を知る。
母親が思っていた以上に自立し、彼なりに自分の人生観を持っていた。初めての仕事を体験し、大きな自信をつけた四男だった。
翌日、働いた給料を手にし、とても嬉しそうだった。お世話になったおじさん家族に、感謝の気持ちを少し届けた。最後の母親と2人のドリンクバーも四男がご馳走してくれた。大きなものではないけれど、何にも代え難い四男からのプレゼントに感激した。
彼が汗を流して、自分の足で稼いだ。そのお金で、人に何かができる喜びを味わったのも四男だ。今までは一方的にもらうばかりの立場から、人に何かをやってあげられることができたのだ。その嬉しさを実感できた四男だ。
人にやってもらうことを当たり前だと思わずに、自分で何かをやろうと決めたこと。彼にとっては大きなチャレンジ。やろうと思えば何でもできる。大きな自信をつけた16才の若者の成長の証だった。
イスラエルで留守番組の長男、次男、三男。それぞれが家の管理を役割分担。料理係の長男、片付け係は次男、三男は洗濯担当。それぞれが自分の予定をこなしながら、役割も果たしていたそうだ。
そうか、こんな夏休みも悪くない。皆が離れてみることで、それぞれの自立を自覚する。
それが今年の我が家の夏休みの大きな収穫となった
久しぶりに家族揃っての夕食タイム。たっぷり煮込んだカレーを食べながら、会話も弾み、家族一緒に食べる美味しさもまた改めて思い出す。
Posted by ka1003 at 23:12
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