2007年10月10日

どっちがお客?

今日こそは、車の車検を終わる事にした。同行してくれることになっていた次男。いつまでたっても時間がとれず。やむを得ず、今日から休みの四男に同行してもらうことにした。でも急に、頼みの綱の四男も急きょ登校で同行できず、、、。
夏の不在の間に、ヒビが入っていたフロントガラス。そのガラスの交換を保険でカバーできるそうだ。車のガラス交換の専門店が保険会社の指定先。初めての場所だったが、すぐ見つかった。

朝8時半に到着したが、交換作業に時間を要すとのこと。午後4時頃までかかるそうだ。予想以上に時間がかかるが、どうしてそんなに時間がかかるの?とにかく急いでくれと懇願す。ボスと話してもらい、昼の12時頃に約束をしてもらう。その間、私は一体どうすれば、、、

やむを得ず、近くのショッピングセンターに入り込む。ほんとに買う目的もなく、時間つぶしだけでもったいない。久しぶりに入った書店でしばらく時間をつぶす。そのうち、人がドンドン増える。こんな時間帯に、ショッピングセンターになど入る事などめったにない。

2時間ほどでもう十分。早めにガラス屋さんに戻ったのが11時過ぎ。託した車は、何もまだ手をつけていない。これからまだ時間がかかるの〜そのうち作業の人たちが、ゾロゾロ表に歩き出す。私の車は、どうなるの〜

途中で、昼休みなどに入るようだ。それで時間がかかるのではなく、時間を十分かけている作業員。効率などまるで頭にない人たちだ。客より、自分達優先だし、、、。

約束の12時まではあと1時間。何とかしてよ、、と、ボスの前で懇願する。彼らは早めのランチタイムでのんびりムード。仕事もお客も頭にない。ゆっくりランチが終り、ようやく出てきたのがボスだけだ。

彼の後ろを追いかけて、車を何とかして欲しいと離れない。ようやく我が家の車に、ボス自ら作業に入る。大きなフロントガラスはどうやって交換するの。私も興味深々で待っていた。でも、ガラスを割るのかと思いきや、周囲のガラスを止めてあるゴムをはがし始めた。

全部はがしたところで、内側からポンと押し出しガラスはハズレあっ気あららない。あれ〜、こんなに簡単に外れるものなのか。何だか拍子抜けした感じ。

そしてまもなく、新しいフロントガラスが同じ場所にピッタリと、あらら、コレで終わり〜。こんなに簡単な作業なのに、どうして1日かけて時間をとるの。あれよあれよと終ったガラス交換作業。

周囲のゴムの接着が完全にくっつくまで4日間。クレグレも、水をかけないように、、、と言われても、万が一雨になったらどうするの、、、雨ぐらいは問題ないが、洗車の水には要注意。洗車の回数は、そう多くない我が家の車は心配ない。

うまくはめ込んだフロンドガラス。自分の交換作業を褒めちぎり、誇らしげのボス。周囲のゴム代だけを110シェケル支払い完了したのが11時半。

車はすぐ持ち帰ってもいいと言われ、喜んだ。予定外の早めの作業に礼を言い、運転席のドアを開けた。そのまま座ろうとしてギョッとした。ウワッ!

よくみれば、運転席と助手席の座席の上はガラスの破片とゴミで埋まっている。壊した様子もなかったが、小さな破片が座席の上に飛び散っている。とがっている小さな破片だらけの座席にそのまま座ろうとして気がついたのは私の方。

いくら急いでいるったって、この座席ではとてもじゃないけど座れない。大声でボスを呼ぶが、何かあったの、、と、近づいてくる。座席を指差す私に、何か問題があるの?言わんばかり、、、

ドアを開けている運転席を見たボスが、おもむろに掃除機を取り出してきた。スイッチを入れ、吸引されたガラスの破片。大体取れたところでよしとする。その大雑把な吸引作業。あきれるばかりだけど、コレだけはあきらめるわけにはいかないでしょう。

私が座る場所に、まだキラキラ光るガラスの破片が良く見える。自分でやった方がまだ安心。吸引作業を申し出るが、自分のプライド?が許さないらしいボス。

やむを得ず、私が目を凝らしながら、座席を端から丹念に吸引作業をしてもらう。その間「まだ〜」一体何が問題なのか、、とブツブツ独り言を繰り返すボスである。

なんとなくお互い妥協したところで、吸引機を持って車を離れようとするボス。「まだあるよ〜」と、再度大きな声で呼び戻す。半ば呆れ顔で戻るボス。反対側の助手席のガラスの破片の吸引依頼。

運転席と同じくらいの破片たっぷりの助手席なのに、とても面倒臭そう仲の顔のボス。その吸引作業もイチイチ指差しながら、端から丹念に頼む私。コレで座ったら、何かあってもおかしくないほどの状況だ。でも、吸引中のボスには、何で自分がこんなことを、、と言わんばかりの表情だ。

そりゃ確かに、彼の仕事はガラスの交換だけでいい。でも、仕事には必ず後始末がつきものだ。でもそれが、この社会にはあまり習慣のないのが後始末。

もし、ガラスの破片でなく、タダ汚れているだけだったら何も言わずに出たかも知れず。頼むだけでも面倒なのだ。でも、さすがに先のとがったガラスの破片。座席一杯に散らばったら、そのまま座るには危険過ぎる。

運転席を頼んだら、同じ状況の隣の助手席のことも考えるはず。いや、気がついたとしても、、、

言われるまで、そのままにしておく可能性もある。とにかく、「お客様」のために、、、のサービス精神など、ほとんど持ち合わせない社会なのだ。


あまりにも大雑把で、ゴミが取れたかどうかなんて見ていない。恐いので、こちらの方が目を凝らして破片を探す。こんなにやってもまだなのか、、、と、文句タラタラ言うけれどその後の傷が恐いだけ。

ようやくガラスの破片が目立たなくなり、OKサインを出したけど、、、

「おれの仕事はすごいでしょ!」

自分の胸をたたき、両方の親指を立てて誇らしげのボスである。

とりあえず、危険がなくなったのでホッとしたのは私の方。
「ありがとう!」を繰り返し、ようやく表に出た私。


何かあるたびに、不思議に思うこの社会。

「どっちがお客だったっけ、、、」

その後、車検も無事済んだ。
ようやく晴れて、表に出れる我が家の車になったのだ。

家で、電気などの工事をたのんでも、壊した壁は床にドンドン落とす。でも、作業の終った後に床にたまった壁の山。

そのまま帰ろうとする作業員。何か言いかけようとするけれど、「後で、ゴミを捨てておいて、、、」何も考えずに出る彼らのセリフ、、。

今日は、座席の山がガラスの破片でなかったら、、何も言わずに自分で掃除をやったかも、、、

日常的にみる作業をした後の習慣なのだ。






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