2008年02月03日

常識が非常識

今朝6時半、起きたらすでに朝食中の三男。友達の軍隊入隊日。集合場所に送りに行く予定だそうだ。明日は「わが身?」ではなかったの、、、。

四男の登校前に家を出た私。その後は、三男の動きもわからない。昨夜、電話がかかってきた知人。2週間前に日本の母親からの郵便物がまだ未着。何度も郵便局に行ってはみるが、連日まだ「無い」の返事ばかり。


それにしても、航空便の速達便で書留扱いになっているそうだ。以前はスピードがうたい文句のEMS便を利用していたらしい。でも現実は、とにかく時間がかかるのを知っていた彼女。今回は、確実に手元に届くように、航空便で速達便で書留便。今日の午後、この国を離れる予定になっていたからだ。

周到な準備で日本の母親が送ってくれたらしい。日本で同じ扱いの郵便物だったら、確実に届くのは常識の範囲以内。でもそれが、このイスラエルでは逆にアダとなってしまうことがある。今日もまた、、

2週間後の昨日、待てど暮らせど届かない郵便物。普通の航空便でも1週間。それに速達料金を加算したら、もっと早くか同じくらいに届くのを期待する。でも、、、

今日の午後2時、このイスラエルを去る彼女の手元に、待ち焦がれている郵便物が届かない。何度電話をかけてもとにかく出ない。この国で、日常的にはそうビックリしない事である。

でも今日は、そんな事などしていられない。

朝8時前、彼女と待ち合わせ、テルアビブ市内の本局へ車を走らせ直談判。日本の発送番号を頼りに、郵便物の行方をあちこち探してもらう。不思議なのは、どこにも記録が無い。書留便なのに。

最後に案内されたお客様サービス係。彼女の前に知人と2人座り込み、とにかくあちこちコンピューターの記録を探してもらう。

しばらくして、彼女のプリンターから出てきた一枚の紙。探している郵便物に関係していそうな記録、、、担当者の彼女、その記録を頼りに、あちこち電話で問い合わせ、、、

事情を確認すると、、、どうも何かの手違いで、郵便物があちこちたらい回しにされているらしい。「モノはある!」多少の希望は出てきたが、そのものは一体今どこに?

保管場所を確認できれば、その後の対処は判断できる。それが、、いつまで経ってもラチがあかず。番号があるにも拘らず、郵便物が今どこにいっているのか、、、わからん、わからん、わからん、、、と。

おまけに郵便物は配達途中で、まだわからない、、と。それでも、配達をする時には必ず番号の控えが記録されるんじゃないの!

「どうしてこんな問題が起こり得るの?」担当者の答えがまた不可思議だ。

「速達便にしたからよ!」????

普通は、速達便にすると早くなるでしょう。その分の料金を払っているわけだし、、、
でもその担当者の言い分は、、、「速達便にすると、その分仕事が増えるから遅くなる」おまけに書留便にもなっている。仕事が増えて遅くなる?

何度言っても、不可思議な問答を繰り返す我々二人とその担当者。時間の無駄ばかり、、、

「とにかく、彼女は午後にイスラエルを去るから、それがないと大変なのよ!」

ほとんど怒鳴り声でプレッシャーをかけ、それでもその担当者には響かない。
無いないない〜の繰り返し。

「どうしてもっと早く来なかったのよ〜」今度は責任をこっちにフルが、、、、
だから〜、数日前から毎日郵便局に通い調べてもらっていたが、何の情報も出ず、、、
おまけに電話を入れても、誰も応答せず、、だったのよ!

我慢できず、朝一番でここに来たが、結局なんの役にも立たず、、、
もうちょっと待てば届くはず、、、と、まだ繰り返す担当者。2週間も経ってもまだわからないのに、これからまだ出る可能性はあるの!

何を言っても、役には立たず、、、そのまま黙って出るのも納得できず。別の部屋の顔見知りの権限のある人に泣きついてみた。さすがに、迫力ある声であちこちすぐ問い合わせ。それでも、出てこない問い合わせの番号の記録。いくら非常識の社会とは言えど、、、納得できず。

受取人不在で、届く可能性のある郵便物。時間はすでに昼12時近く。もう、出発時間が迫っている。やむを得ず、我が家の連絡先を担当者に託し、悔しいが本局を出た。

とりあえず、知人の自宅にある荷物を車に積み込み、一緒に我が家に戻る。二人とも異常な空腹だが、時間がない。とりあえず、昨夜の残りのカレーを食べて、再度2人で家を出た。結局何の役にも立たず、ガックリしている知人。バス乗り場で荷物を降ろしている時に電話が入る。

郵便局のあの担当者からだ。「荷物が見つかった!」

我々が郵便局を出た後も、あの顔見知りのボスの指示で追跡を続けていたそうだ。でも、探している郵便物は今どこに、、、と。告げられた場所を知りまたガックリとくる。2週間前に日本から発送された郵便物が、まだイスラエルの「空港」にある。なんで!

「速達便」にしたからそうなった、、と、まだ理解不能なことを言っている。でも喜べと言わんばかりのあの担当者。そこに置いておくから取りに行け、、と。冗談じゃない。飛行機ではなく、5分後にバスで出国する事になっていた。

ここで怒ったところで、相手には何も通じない。怒りがあきらめに変わり、空港にある郵便物はとりあえず、我が家に転送するよう依頼し自宅の住所を告げる。空港から日本に返送してもらうにも、確実にいつ届くのか保証が無いので不安を残すからだ。

待っている郵便物が我が家に届いた時点で、改めてEMS便で日本の母親宅に送って欲しいと送料を預かった。すでに疲労困ぱい状態の知人。この国を出ることに後悔なし、、と、その場で知人に別れを告げて自宅に戻る。


この国の日常的なストレスが、精神的な疲れを倍加する。それをいやと言うほど味わっている我々親子。

何をするにも、思うように事が運ばないこの社会。日本の常識がほとんど通用しない国なのだ。繰り返されるたびに、もう十分。

ずっとそう思いながら、いまだにこの国にいる我々親子。子供の時はまだいいが、大人になると本当の大変さを知る時がくる。

話だけでは実感できず、自分で生活を始めてみると、ようやくその意味がわかってくる。


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